蕎麦の効用

以前から健康食品ブームと言われ、ローヤルゼリーだなんだかんだと健康関連の専門雑誌も発行される時代です。その中で普段何気なく食べている蕎麦もタンパク質の栄養価を表すアミノ酸値が90と米の76や麦の47より優れており、基準値の乳(100)にせまる値を持っています。
つぎに蕎麦の栄養として最近話題になっているルチンという物質について見ていきましょう。
ルチンには血圧の降下作用、毛細血管や血管を強化する働きがあり脳溢血防止の作用があるとされています。また蕎麦の品種や栽培条件によっても変化しますが、南方の日照量の多い地域で栽培された物が北方でのそれより含有量が多い傾向があるそうです。さらに製粉時の粉の取り分けによって、内層部分(更科系)には血圧降下、外層部分(薮系、挽きぐるみ)には血管強化作用が強いということです。
尚、これらの有効成分は水溶性で蕎麦湯中に多量に溶け出すとされていますが、ある研究では10%前後の量で、その大部分は麺線中に残っていると報告されています。
つけ汁を薄めて飲む「蕎麦湯」は塩分のとりすぎに注意されて楽しまれることが大切な様です。


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